人の顔を覚えられないのは看護師としてすごい弱点

看護師だけでなくどんな仕事でもそうですが、失敗したり、うまくいかないことがあったりすると、自分はこの仕事に向いてないんじゃないかと思うものです。看護師は特にハードワークで責任も重いので、気持ちが落ち込んでしまうとなかなか浮上できないことが多いでしょう。実際に働く看護師さんたちはどうやって乗り越えてきたのか、教えてもらいました。

大学病院と総合病院に勤務

40代、既婚で子どもアリの女性看護師です。現在は子育て中で休職しています。大学病院と総合病院での勤務経験があり、大学病院では手術室、総合病院では脳外科と小児科に勤務していました。どちらも大病院ながら、アットホームな雰囲気で人間関係が良いところでした。

そそっかしい上に人の顔を覚えられない

今振り返ってみても、私ほど看護師に向かない人もいないんじゃないかと思います。まず、とにかくおっちょこちょいで忘れっぽい。聞き間違いをしたり、勘違いをしていたり、プリセプターの先輩に「何度もちゃんと言ったよね!?」と怒られることもしばしばでした。また、やや人見知りで引っ込み思案なところがあり、忙しそうにしている先輩に相談することができず、自分勝手な判断をしてしまったり…。このようなことでミスが続きました。それから、人の顔を覚えることができないという致命的な弱点を持っていました。ベッドサイドで患者様のご家族とお話をした後、そのご家族がナースステーションにいらしたとき、「どなたにご面会ですか」と聞いてしまったこともありました。相手のあぜんとした顔を見て、顔から火が出るほど恥ずかしかったです。

自分ができないことを周りに打ち明けて

まず、プライドを捨てて自分の弱点を先輩スタッフにさらけ出しました。その上で改善しようとしていること、気になることは伝えて欲しいことをお願いしました。聞き間違いや物忘れを防ぐために必ずメモにとることを心がけ、メモは簡潔に「表題」と「内容」に分けて書くようにしました。また、人の顔を覚えるために、氏名と一緒に似顔絵を描くようにしました。仕事が終わった後メモを見返すようにすることで、顔を覚えやすくなりました。

自分の努力と周囲の協力で乗り越えた

不思議なもので、努力していることが認められてくると、厳しかった先輩たちも優しくフォローしてくれるようになりました。仕事内容だけでなく、患者様や面会者と話したこともメモをとることで、持つ情報量が豊富になり、人間関係形成にとても役立ちました。こんな私でもなんとかやっていけたのですから、看護師に向いていない人はいないんじゃないかと思います。大事なのは自分の弱点をしっかり見つめ、改善に向けて努力することだと思っています。周囲の人に自分が悩んでいること、改善したいと思っていることを伝え協力してもらうのも大事なことだと思います。