看護は何年経験しても落ち込むことがある

20年近くやっててもいまだに落ち込む

40代の男性准看護師です。23歳で准看護師免許を取得し、その後、整形外科3年、内科病棟3年、療養病棟3年、老人保健施設5年、有料老人ホーム5年、訪問看護ステーション3年と経験してきました。現在は正看護師免許取得に向けて勉強しております。職場もいろいろ経験し、看護歴も長いのですが、それでもいまだに落ち込むことはよくあります。最近も、訪問看護のさいに落ち込みました。

うっかりミスで利用者さんを怒らせてしまい

その日わたしが担当していたのは、日中独居の胃瘻が入ってる利用者さんで、認知症のために自身で胃瘻をいじって抜いてしまう恐れがあるため、腹帯を胃瘻の周りに巻いていました。そのお宅に看護のために訪問したとき、腹帯が胃瘻からの浸出液で汚染されていました。その日はとても寒い日で、バイタル測定するときに充分に手をあたためずに、利用者さんに触ってしまいました。そのためなのか、腹帯を交換しようとしたらその利用者さんは激しく暴れてしまい、腹帯交換ができませんでした。家族の方には交換できなかった理由などを説明するために電話でお話しして、そのときは納得していただきました。

ご家族からクレームが入り

しかしその晩、ご家族からケアマネージャーに電話がありました。「お宅のステーションはどんな教育しているの?」「暴れたなら暴れたで、プロなんだから何か対応できたのでは」とクレームを言われ、大変腹をたてていたそうです。そのケアマネージャーからわたしの勤務する訪問看護ステーションの社長に電話があり、社長と個人面談をすることになりました。個人面談では、「なぜそうなったのか」を聞かれ理由を話し、社長から再度家族の方に電話して謝罪をしていただき、やっと納得をしていただくことができました。

クレームについてよく考えて反省を

それでも、もうそのお宅には訪問できないかと思い、訪問看護をやめるしかないだろうと思いました。しかし、謝罪したことで家族の了解がえられ、わたしは再度その家に訪問させていただくことができました。クレームを入れてもらったことで、今後気をつけていくことを教えてもらえたのだと思うことにしました。そしたら、今後も訪問看護を続けていこうと思うようになりました。

毎日学んで考えることばかり

いまでは、利用者さんに触れるときは必ず手をあたため、不快な思いをさせないように気をつけています。トラブル発生時は、家族の方への説明をきちんと、相手が理解するまで伝えることも気をつけるようにしています。腹帯だけでなく、衣服が汚れていたら新しいのと交換し、利用者本人が不快な気持ちにならないようにするなど、認知症の方への対応を改めて考え直すようになりました。