看護師として初めて患者さんの死に接し

地域密着型の総合病院で勤務

現在30代で既婚、子どももいます。私は福祉系大学を卒業し、社会福祉士を取得したのですが、福祉系の就職の条件が悪いという点や将来性を考え、3年制看護学校に入学しなおし、正看護師を取得しました。その後、総合病院に就職して、消化器外科に勤務していました。その病院は、200床程度の地域密着型総合病院です。病院以外に在宅訪問看護サービス、特別養護老人ホーム、デイサービス、障害児施設、人工透析センターなどを経営していました。

担当した患者さんの死に自分を責めてしまい

外科病棟でしたが、急性期だけではなく、慢性期の患者さんや高齢の患者さんも多くいて、亡くなる方も多かったです。就職したばかりのとき、担当した高齢の患者さんが亡くなり、病状や年齢などから、亡くなる可能性は十分あったのにもかかわらず、「何かしてはいけないことを自分がしてしまったのではないか。」と自分を責めてしまい、ひどく落ち込みました。そのときは、自分は看護師に向いてないのではとも思いました。

看護部長から励まされ多くのことを学び

そのときに看護部長から、看護師は患者さんから教えてもらうことで成長していくのだとアドバイスされ、自分なりになぜ亡くなったのか勉強し、考えました。そして、当然のことながら、どうしようもない最期があるということも改めて学びました。また、亡くなる可能性は十分にあったことを踏まえ、どのような点を観察し、正常と異常を見極めなければならないことも学びました。その上で、逃れようのない最期を迎えてしまう患者さんや家族に対し、どのような看護をするべきなのか考えるようになりました。

「こうすればよかった」は誰でも必ず思うことだから

対人間ということになると、患者さんとのコミュニケーションのなかで、多少の失敗はあり、そのたびに「こうすればよかったかな。」と思うことは必ずあります。それが、亡くなってしまた患者さんなら、特に心に残ってしまいます。しかし、そのたびに落ち込んでいては看護師としてというよりも、一人の人間として精神的に持ちこたえられないのでは、と思います。だから、それらの失敗などは患者さんからの宿題なのだと割り切り、原因を探り、次の看護に生かしていくように考え、学びを深めていくことが看護師として大切なことなのだと思っています。