看護師に向いてないのではなくその職場に向いてなかった

最初の職場が老人ホーム

30代の女性看護師です。私が看護師として最初に勤務したのは老人ホームです。そこで3年働き、現在は総合病院の眼科に勤務しています。老人ホームでの仕事はほとんど介護業務でした。新しい施設ではありましたが、仕事はかなりハードでした。

潔癖すぎて排便のお世話ができない

老人ホームで働き始めてすぐ、私は自分が潔癖症だと認識しました。昼食の時間に、他の看護師さんの白衣のズボンに茶色いシミがあったので指摘したら「さっき介助した患者さんの便だよ〜これくらいですんで良かった」と笑顔で言われ、看護職の洗礼ともいえる衝撃を受けました。おむつ交換はまだ我慢できましたが「摘便」だけはどうしても乗り越えられません。患者さんが苦しんでいるのはわかっていても、ゴム手袋の装着のみでそれを実行するのは私にはハードルが高すぎました。

やっぱりどうしても自分には無理

なんとか頑張ろうと思いつつ悶々とした日々を送っていましたが、ある日、同僚の看護師が苦しんでいる患者さんの「摘便」をしてあげた時に「こんなに取れた!良かったねえ」と心から嬉しそうに言っているのをみて「私にはやはり無理だ」と観念しました。冷静に考えてみると「摘便」をしなくてもすむ看護師の仕事もあるわけで、こんなに「嫌だ嫌だ」と思いながら看護される患者さんが気の毒です。結果、仕事を変えた方がいいという結論に至りました。

職場を変えることでストレスから解放された

その後「眼科」の仕事に転職しました。潔癖症であることによるストレスから解放されると現在の仕事はやりがいもあり、とても楽しいです。看護師の仕事には、詳しく調べてみればいろんな選択肢があることがわかります。「看護師に向いてない」と思ったら、なぜそう思うのかを理由をよく考えて努力してみることも一つの方法ですが、きっぱりと割り切ることもまた一つの方法だと思います。私の場合、そもそもの職場の選択自体が間違っていたのだと結論付け、この行動に至りました。「向いてない」イコール「看護師を辞める」ではなく、他の可能性を見出すべく努力してみることも大切なのではないでしょうか。