使命感だけでは看護師を続けていけない

とにかくバリバリ働くのが好きだった

会社員の夫と幼い子供を持つママナースです。内科病棟を主に勤務してきました。20代の頃は、忙しければ忙しいほど燃えるタイプで、残業もシフトの交代もすすんでやるようなタイプでした。家庭を持ってからは自分だけではないという環境もあり、仕事ばかりを優先するわけにはいきませんが、現在も総合病院で働いています。外来や入院といった働き方の幅があるのもいいですが、いろんな職種とのかかわりや患者様とも接することができるので個人的には好ましい働き方と思っています。

自分の気持ちが空回りすることも

ただ、入院患者の多い総合病院の病棟では、個人を尊重したくても勤務時間内でできることも限界があり、チームで動いているからには勝手なことはできないと感じたときに、自分は看護師に向いてないのかな、と思うことがあります。看護は患者様にとって安楽、安全でなくてはならないのですが、看る立場からの気持ちを押し付けすぎていることが、現実的には多いように思います。もっと丁寧に、もっと親切に、そう思うだけで実際にできていないことを振り返ると思い悩みます。

ハードワークで何度も流産を経験し

また、看護師という仕事は本当にハードで、妊娠しても流産してしまう同僚や先輩が多く、自分自身も何度か流産を経験してしまいました。他人は十分ケアできるが自分をないがしろにしているんじゃないかと感じ、使命感だけでずっとバリバリ働き続けるには無理があると思うようになりました。夜勤も個人的には好きですが、寝ないで朝まで一人で病棟の患者様を看るというのはとても厳しいことです。朝方になると朦朧としてきてしまう自分もいます。一度にいくつも鳴るナースコールに、体は一つだと主張したくても仕事ゆえにできません。人のために頑張りたいと思って看護師になったものの、現実はそうもいかず不満が出てしまうことがあります。

さすがに働く気力がなくなったことも

これまで、できるかぎり自分のやりたい看護に近づくように、上司に相談したりしました。若くして看護師長になった方が師長だったので、話ができるときは相談しました。柔軟な対応をしてもらえました。また、妊娠しては流産を繰り返し働く気力さえなくなったときは、さすがに療養させてもらいました。皆さんに気を遣ってもらい、その後妊娠を継続し、無事出産できました。

家族ができたことで気持ちの割り切りが

結婚したことで新しい自分の家族というものができ、自分だけがしたいことをするというわけにはいかなくなり、家族のために働くのならばという気持ちで仕事ができるようになりました。ある意味、割り切りができたのかもしれません。看護師は、いろんな職場で働くことができますし、またいつでも働くことができます。一度悩んでも、自分から環境を変えたりもできます。選択肢はたくさんあるので、一度くらいダメだと思ってもそこで諦めず、トライしていけばいいと思います。